海老芋 特産品

磐田地方の特産である「海老芋」は、特殊な栽培によって、小芋を海老のような形に肥大させることから、この名前がつきました。
たった一つの孫株から、10kgを越えるような見事な株に成長します。

広瀬の海老芋は,唐の芋系統の里芋の一種でインド、セイロン、中国、地方を原産とし、我が国には遠く南方民族の移動により渡来したと伝えら、古くは「万葉集」にその名が見られることから、縄文または、弥生時代の初期から食用に供していたものと想像され、稲の渡来よりも早く、日本人の食の歴史を辿ると里芋に行き着くと言われる位い日本人の食生活とは昔から深い関わりがありました。
里芋は山にできる『山の芋』(山芋=自然薯)に対し里に出来ると言う意味で『里芋』と呼ばれ古くは『家の芋』更には(宇毛=うも)とも呼ばれていました。

海老芋は姿、形がエビに似ている所から「エビ芋=海老芋」と命名されました。 種芋を元に、親芋,、子芋、孫芋、と兄弟、沢山、子沢山と増え、つずけて行くので子孫繁栄の縁起物としてお祝い料理の「鯛」と並んでエビ=海の幸、エビ芋=里の幸、として珍重されています。
当時、広瀬農協管内の栽培は昭和の初期から始まり自然風土に恵まれ先人の技術の歴史的集積により今日、質量ともに日本一の誇り高き特産品として東西市場に出荷されています。
しかしまだ一般家庭には馴染みは薄く、主に業務用として京都大阪の高級料亭の懐石料理等に使用され、食味は里芋の中では最高で一度味わった人は忘れられない天下一品の高級野菜です。

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